台湾の人はイングリッシュネームを持っている
台湾で親切にしてもらったタクシーの運ちゃん。
運ちゃんの名前は「鄭(テイ)」さんと言うんだって。
中国語の発音は、とても難しい。字にすると「テイ」だけど、うーん、じつはあんまりよくわからない 笑。
「ティッ」「ダイ」「テイ」が混ざったみたいな音で、なんとなく名前として呼びかけにくい。
一緒に過ごす時間が長くなってくると、運ちゃんは、名前を呼びにくそうにしている私に、「オレはジョージって言うんだよ!」といきなり告げたのです。
え?
運ちゃん…鄭さん…、どこからジョージよ!?
思いっきりアジア人のおっさんが、これからは「ジョージ」と呼んでくれとおっしゃる。むむむ、なんだ、なんだこのむず痒い感覚は。。
台湾の人は、みな、外国の人から呼ばれるための「English Name」を持っているんだって!
(というか、イングリッシュネームを持っていないのは、アジアでは日本人だけのようですよ!)
しかも、勝手に付けていいんだって!自由に好きな名前を名乗っていいらしい。
もちろん運ちゃんは、当たり前のように、私のイングリッシュネームを尋ねる。
ないよ、私の別名なんてっっ。
イングリッシュネームを持っていないと聞いた運ちゃんは、すっごいすっごい驚いてました。
そして、うーんとしばらく考え込んで、「OK、Your name is TINA!!」と、私に名前を授けてくださいました 笑。
そんなわけで、それ以降、突然私はティナになりました 笑。
事あるごとに、「ティナ」と呼びかけてくる運ちゃん 笑。
突然ティナと呼ばれ始めた私を、不思議顔で見る家族…。
しかもこの時三世代旅行中で、同伴家族は実母&実父という微妙な状況 笑。
だれも、ティナについて、触れることはありませんでした…いや~ほんとに微妙な雰囲気だった。。。
急に私も運ちゃんのことをジョージと呼び始めるし、実父母は、「急にこの二人、関係が発展したのか!?」といらん心配をしたと思いますし、なんとも日本人には馴染みのない感覚ですよね。
なんでしょうか、本当の名前以外(しかも英語風)で呼ばれると、こっ恥ずかしくなるこの感覚は。わたしもまだまだだなーと思いました。
でも、これからは、イングリッシュネームを訊かれたら、ティナと名乗ろうと思います。
せっかく運ちゃんが付けてくれた名前だもんね、大切にします 笑。
ティナ顔なんでしょうか?とりあえず、根拠が全然わからない。
Japanese Nameを名乗る台湾人
そういえば、思い当たることがありました。
数年前、台湾の世新大學日本学科の学生さんが行っている、日本語ボランティアガイドをお願いしたことがあるのですが、その時来てくれた学生さんが、面白いことを言っていたんです。
「私の日本語名は羽織(ハオリ)と言います。」
聞いた私は「???」でした。え?ホントの名前はなんなのよ?って感じで。
「先生と相談して付けました。本名と羽の意味が似ているので、そこから考えてつけました。」
日本語学科の学生さんだったので、日本語の名前を付けるのが流行っているのかなーくらいにしかその時思いませんでしたが、きっと、イングリッシュネームの日本版だったんですね。
台湾のるるぶとか旅行雑誌見ていても、店員さんの名前が「Nancyさん」とかになってる場合、ないですか!?
なんで台湾人なのに英語の名前…?と疑問に思っていたんですよ~。
イングリッシュネームの話を友達にしたら、「そう言えば、よく外国に出張に行く上司が、外国人には「マイク」と名乗っている」という話になり、グローバルな住人はそうなのねーー!!とえらく納得してしまった。
まだまだわたし、世界が狭いな、と思いました。。。
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