ホテル予約が出遅れてしまい、なかなかコスパ的に満足のいくホテルを見つけられず、「ここでいいか」的に予約したホテルが、今回ご紹介する『イフ イン ホテル(If Inn・意芙旅店)』です。
イフインホテル(If Inn・意芙旅店)の立地
桃園空港からMRT空港線を使うなら…
イフインホテルの最寄り駅は、台北メトロ(MRT)中和新蘆線『大橋頭駅』。
MRT中和新蘆線には、今年3月に開通した桃園空港MRT線の途中停車駅『三重駅』で乗り換えることができます。
『三重駅』は各駅停車しか停まりません。
(桃園MRT路線図入り最新版!台北捷運(MRT)路線図:台湾観光局公式サイトより)
各駅停車に乗ると、快速の通過待ちを『長庚病院駅』で行います。そのため、『三重駅』へ行くには、桃園空港から快速の桃園MRTに乗り、『長庚病院駅』で各駅停車に乗り換えると、まぁ時間のロスがなく、早いです。
そんなにせかせかしなくても、所要時間は大きく変わらないから、各駅停車で向かっても悪くないけどね。
(参考:『初めてでも安心!迷わない!桃園空港MRT 乗り方レポート』)
三重駅での乗り換えも、非常に簡単でした!
案内表示も出ているので、従っていけば、きれいな駅内を移動し5分もかからずMRT中和新蘆線に乗り換えることができます。
MRT中和新蘆線『三重駅』から『大橋頭駅』までは3駅。所要時間は、8分くらいです。
広くて人も多くて複雑な台北駅を経由しないで、ホテル最寄り駅まで行けるのは、(方向音痴にとって)大きな利点。
イフインホテルは、空港バスでも直では行きにくい場所のため、桃園MRTが開通したおかげで、利用価値が高まったホテルだと思います。
(ホテルの方は、ホテル目の前のバス停から台北駅行きの路線バスを使う方法をおすすめしてくれましたが、スーツケース&子連れで路線バスはちょっと大変なのでチャレンジしてみませんでした。路線バスは、本数も多く、台北駅まで短時間で行けるので、身軽な方は利用してみるといいかもしれません!)
最寄り駅の『大橋頭駅』からホテルまでは、徒歩8~10分くらい。
民権西路という大きな道路下に、駅に続く地下道があるのですが、人がほとんどいなくて、ちょっと怖い。地上を歩いても距離は変わらないので、猛暑の日や雨の日以外は利用しなくてもいい気がしました。。
「前方から人が来たらどうしよう…」と、なぜか早足になる地下通路。
若者の男女がすれ違う場合、吊り橋効果的なものが生まれるような気さえする地下通路。
台北は変質者とかいないのかなぁ。。監視カメラついているのかなぁ。。人気のない一本道の地下道なんて、すっごく怖くない?
ホテル周辺はレトロで渋い
迪化街までは徒歩圏内。西の方へ5分くらい歩けば、ノスタルジックな建物や、乾物屋さんがポツポツ現れてきます。
ホテルから迪化街とは逆の東方面に5分くらい歩けば、レトロな建物にスタバが入っています。台北一ノスタルジックなスタバ?
さらに進めば、大きなスーパー、カルフール(家楽福)。スーパーというか、イオンっぽい規模のなんでも売ってるでっかいカルフールです。
ビルになっているので、一見わからないかも。タイで言うならビックCみたいな。
おみやげ探しにもぴったり。飲食店やいろんなお店も入っている。フルーツやパンも売っているので、かなり使えます!朝の9時~深夜2時まで営業している。長居してしまう可能性大です。
カルフールを曲がり、しばらく歩くと、子どもたちが愛する『寧夏夜市』にたどり着きます。
寧夏夜市までは、歩いて15分弱。予想していたより、距離、あったなー。
大通り沿いを進むので、夜市で遊んで遅くなっても、カルフールが営業していることもあり、夜道は怖くなかったです。
他にも、ホテル最寄り駅の『大橋頭駅』付近には、気になるけどディープで躊躇してしまう夜市『延三夜市』があったり、
ホテルの裏手の通りには『慈聖宮』というお寺があり、観光客には敷居の高そうなローカル美食屋台が広がっています。昔の上野みたいな雰囲気がした 笑。
イフインホテルの周辺は、渋い!
ちょっと龍山寺駅周辺に似ている。
龍山寺駅周辺より、おじさん度や危険な香り度や賑わい度は低いけど、地元色の強い、なんだろ、玄人っぽい(なんの玄人!?)気配のする町でした。うん、「庶民の生活」とは違う感じがする町なのだな。
ホテルと大橋頭駅の間にあった「太平國小」は、台北で一番古い歴史のある小学校のようで、とても雰囲気がありました。(調べてみたら、1898年創設だそうです!)
私の中では、この小学校がホテル周辺で一番グッとくるスポットでした。
学校のこのガジュマルの木なんて、樹齢何年だろう!ずーっと、この町を見ているんだろうな。
イフインホテル(If Inn・意芙旅店)のスタッフとお部屋
イフインのスタッフとサービス
イフインホテルは、小さなホテルです。
チェックインロビーも小さなスペース。
ホテルの入っているビルの構造上、段差が多く、スロープや短いエスカレーターで工夫されていました。
ロビー入る時、大きなスーツケースを持っている私たちを見て、スタッフのおじさんがすぐに出てきて手伝ってくれました。
イフインホテルのスタッフの方は、みなさん、とても温かい印象。ニコニコしている。
滞在中、お会いしたのは、このおじさん(オーナーっぽい)と若い女性スタッフ2人。みなさん、英語ペラペラ。女性のスタッフの方々は日本語もカタコト頑張っていました。夜には日本語話せる人がいないので、注意してくださいね、とおっしゃっていました。
家族で経営されているのかな?と思うほど、なんだかあったかい雰囲気のスタッフでした。(女性はみんなお揃いのイフインTシャツを着ている。)
タイトルにもしましたが、このイフインホテル、アットホームな雰囲気と裏腹に、すごく立派なきちっとしたホテルだと思う出来事がありました。
チェックイン時に、非常時の説明があったのです。
チェックインの手続きを一通り終え、お部屋に行く前に、
地震や火事があった場合の、避難経路の説明をきちんと見取り図を使ってしてくれたんです。
荷物が多かったので、運ぶのを手伝ってくれて、お部屋に着いてからは、懐中電灯の場所も教えてくれました。
すごくないですか!?
大げさかもしれませんが、わたしの旅人生初めてですよ。
子連れ旅行でいつも不安に思っていたことだったので、本当に感動しました。
子どもを旅行に付き合わせて、何かあったら後悔しようがないじゃないですか。
ホテルに泊まる時は、非常口を必ず確認しているし、できるだけ窓付きのお部屋を選ぶようにしている。
台湾の宿泊施設は、ここ数年で、どかんと増えた気がします。
古いビルがリノベーションされ、中は新しくて素敵なドミトリーやホテルが増えました。でも、古い建物だけに、スプリンクラーや防火設備など、きちんと装備されているのかな、と常々不安に思っていたのです。
そんな中でのこの対応!!いやーびっくり。あっぱれだわ。
しかも説明してくれたお姉さんが、小柄で童顔で謙虚な感じできれいな英語で、まーかわいらしい!持って帰りたくなっちゃうこけしちゃんみたいでかわいかった。
また、イフインホテルオリジナルの手作り感満載の周辺観光地図もくれます。
寧夏夜市、カルフールやコインランドリーの位置なども書き込まれている、非常にナイスな地図でした。
チェックイン後には、まず、観光客に人気なんでしょうね~寧夏夜市の行き方について求めなくても説明してくれます。
他にも、台北駅までの行き方、バスなどについて、地図を使って英語で説明してくれます。きっと、毎度宿泊者に説明しているんでしょうけど、とても親切に楽しそうに説明してくれます。…なんだか、このホテルの周辺って、楽しんだなー!って気持ちになってくるから不思議です 笑。
すてきなことだよね。
イフインホテルのお部屋、備品
お部屋は、ロビーの上階にあります。
ロビー横のエスカレーターは登りのみ。
上の階から1階に下りるには、ビル全体の共用エレベーターを使うことになります。
そのため、部屋からロビーに行くには、エレベーターでビル共用部の1階に降り、外に出てぐるっと表に回らなくてはならないのが、ちょっぴり不便でした。
ビルには、ビルの管理人さん?警備員さん?が24時間いて、大抵誰かと喋っているので、なんかちょっと落ち着く。
このビルの3階部分は、『Vワンホテル(葳皇時尚飯店)』というホテルも入っています。こちらのV ワンホテルには、ジャグジーっぽい独立したバスルームのあるお部屋があるようで、いつも気になっています。
今回、母+子二人で泊まったのは、シングル+ダブルベッドの三人部屋です。
お部屋は「く」の字になっている。
通り沿いのお部屋は、窓が大きく、防音のためか二重窓になっていました。2つ窓を閉めれば、外の音はほぼ聞こえませんでした。
お風呂は、シャワーのみ。トイレとシャワーは、きちんとガラスドアで仕切られているので、トイレが水浸しにならずグット。我が家の好きなタイプ。
コンパクトながら、必要なものはきちんと揃っている。ドライヤーも鏡もスーツケースを広げる台もあった。
また、棚の中には、洗濯物を干す伸縮性の棒のようなものも入っていました。お陰さまで、コインランドリーで洗濯後、乾燥機代ケチって、ホテルの室内に干すことができました。(洗濯バサミ等はないので要持参。棒は備え付けの椅子と椅子に渡して使った 笑。)…用途間違っている可能性ありですが。。
帰国間際に気付いたんだけど、このお部屋の冷蔵庫、2ドア。冷凍庫がちゃんとある!
開けてみたら、シリコン素材の製氷皿が入っていた。エイチが勝手に入れたペットボトルの水もカチンコチンになっていた。
ってことはだよ、台湾グルメを冷凍保存して持ち帰ることができるのではないだろうか!?(肉はダメよ!)
頭をよぎったのは、これ。いつの日か、日本に芋圓を持って帰りたいのだ…笑。もう、意地ですね。。冷凍できるって、あぁ、いろんな可能性が広がる気がする!
共用廊下には、数カ所、ウォーターサーバーがあり、自由に使うことができました。
暑かったので、ホテルに戻る度にペットボトルの水を足すことができて、重宝しました。
ちなみに、共用廊下では、小さくオルゴールの音楽が流れていました。いいねぇ。なんだか、高校生の頃に泊まった九十九里のペンションを思い出したぞ。ペンションって、オルゴール音楽流れてるよね!?
あ!そうそう、お部屋でホテルのFREE Wi-Fi使おうとしたんだけど、パスワードでうまく入れなかったので、すぐスタッフの方に相談したのね。
隣の部屋用のWi-Fiが入っていたから、隣のお部屋のパスワードを聞ければと。
隣のお部屋用のパスワードを教えてもらい、普通に使えるようになり一件落着、と思っていたら、なんとその5分後に、スタッフのあのおじさんが、新しいルーターをわたしの部屋に持ってきてくれ、新たに設定してくれたの!
素早い対応にびっくりしました!いいのに、そんなにーって感じの 笑。申し訳ないくらいだわ、なんかルーター新品だったし。きちんと予備を用意しているんだねー、びっくりした。大きいホテルでは、こんなこと、してくれないんじゃないかしら。専用ルーター付きになったお部屋は、無駄にネット環境抜群でした…!
すごく親切ですよね~!
イフインホテル まとめ
渋いエリアにあるイフインホテル。
周囲の店が、ほんともう、渋いんです。ローカル色強いんです。
もともと迪化街は子連れに向かないエリアだなーとは思っていたので、仕方ないんですが、ポップな50嵐とかジューススタンドが一軒だけでもあれば、心の拠り所になり、居心地も違うのになあと思いました 笑。
あと3分寧夏夜市が近ければ申し分ない。(すっごいわがまま)
でも、立地はともかく、温かいスタッフの方々、コンパクトで機能性の高いお部屋や備品、かなり良かったです。
宿泊者の欲しい情報や要望をきちっと満たしてくれる勤勉さと、アットホームな雰囲気、両方併せ持っている素晴らしいホテルだと思いました。
きれいだし、誠実ないいホテルでした。おすすめ!
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