2017年に開通した桃園空港MRT
2017年に開通した桃園MRTは、台湾・台北市と桃園市を結ぶ鉄道で、桃園国際空港から台北市内に移動するためにも利用される高速鉄道です。
初めて台湾・桃園国際空港に到着した観光客にとっても大変おすすめな交通手段です。
桃園MRTがあるので、台湾旅行はツアーの空港送迎なんてなくたって全然平気です!
日本から桃園国際空港に到着したら、桃園MRTに乗って、らくらく台北市内に移動しましょう。
乗り方もとてもわかりやすいですよ。
桃園空港第二ターミナルからMRTで台北駅へ
桃園MRTを利用して、桃園国際空港第二ターミナルから台北駅まで移動する場合を説明します。
桃園空港第二ターミナルから桃園MRT乗り場へ移動
エスカレーターでもエレベーターでも、とにかく地下に降りるべし。
乗り場への案内表示は「MRT」よりも「桃園捷運」「桃園機場捷運」の文字を探した方わかりやすい。
第二ターミナルの到着ロビーは1階。
桃園MRT乗り場は地下2階です。
エスカレーターもエレベーターも地下1階には止まらないため、とにかく下に降りると覚えておけば問題ありません!
初めて桃園MRTを利用した時、乗り場への案内表示が少しわかりにくい印象がありました。
到着ロビーに出るとすぐに「MRTはこっち」みたいな看板があるのかなと勝手に思っていたのですが、これといって目立った案内表示はありませんでした。
MRTの案内表示は、完全に他の案内表示と溶け込んでいるので、よく見ないとわからないものですね。
「MRT」という単語より、「桃園捷運」または「桃園機場捷運」という単語を探したほうが日本人にはわかりやすいと思います。
「MRT」という単語は、他の英単語と並んでいるため、目に入りにくいです。

旅行中、意識して見ていたのですが、台湾では「MRT」という言葉は、あまり主流ではないようです。
私も、都内の地下鉄は「地下鉄」と呼び、「メトロ」という言葉は使いませんからね。それと一緒かな。

こちらは、下り坂道エスカレーターの乗口にあった案内表示。
「機場 → 空港」、「捷運 → MRT鉄道」、「站 → 駅」
「A13」というのは、駅番号です。
「A13」は「桃園空港第二ターミナル駅」にあたります。
台湾では、駅名をアルファベットと数字で表します。
頭の片隅に入れておくと、「A13って出口?」と勘違いしたり混乱せずに済みます。
路線図には駅番号がふってあります。(日本と同じですね)

地下に降りれば、桃園空港MRT「桃園空港第二ターミナル駅」入り口に到着です。

桃園MRT、まずは乗車券を買う
桃園MRTエリアに入る前に、入り口横にある券売機で乗車券を買います。

上の写真、真ん中宣伝の柱が邪魔ですが、右側が扉で仕切られている桃園MRT第二ターミナル駅入口、左側が自動券売機コーナーです。
券売機売り場は、駅入り口の外です。忘れずに買ってから入りましょう。
桃園国際空港から台北駅までは160元です。

台湾のMRTはトークンと呼ばれる水色のICチップ内蔵コインが乗車券です。
券売機でトークンを買うか、日本のSuicaやPASMOのようなチャージ式ICカード「悠遊カード(Eazy Card)」や「一卡通(i Pass)」が使えます。
【最新情報】桃園MRTだけ!クレジットカードのタッチ決済でも乗車可能に


コロナ明け、3年ぶりに桃園MRTを利用したら、クレジットカードのタッチ決済で改札が通れるようになっていました。
券売機で買わなくても、お持ちのタッチ決済できるクレジットカードをかざせば、スマートに桃園MRTに乗車できます。
Google Pay、Apple Payの利用も可能!(LINEPayも使えるようですが、ここだけに限らず、台湾では日本版LINEPayはどこも使えませんでした。…当たり前?)
注意したいのは、クレジットカードのタッチ決済で乗車できるのは桃園MRTの路線だけだということ。台北市内を走る台北MRT(台北メトロ)では2023年現在対応していません。
最近、日本でも見かけるようになりましたね。世界共通になったらとても便利だろうな。

悠遊カード(Eazy Card)購入をおすすめします
桃園空港のMRT自動券売機コーナーには、悠遊カード(Eazy Card)を販売している券売機もあります。(他の駅の券売機ではほぼ売っていません)
悠遊カード(Eazy Card)を持っていれば、台北駅に着いてから台北MRTやバスに乗り換える時にも楽ですし、さらにチャージして使うことが可能です。
コンビニやドリンクスタンドでも使えるので、台湾旅行中、活躍すること間違いなし。
クレジットカードのタッチ決済で改札を通れるようになりましたが、どうせ今後も使うことになるので、旅のはじめ、空港で悠遊カード(Eazy Card)を購入してしまうことをおすすめします。
悠遊カード自体の値段は100元。残高は0元なので、チャージする必要があります。
桃園空港から台北駅まで160元なので、500元くらいチャージしておくと便利です。
トークンも悠遊カードの購入も、自動券売機は日本語表示もあるから、問題ありません。
自動券売機以外で悠遊カード(Eazy Card)を買うには、窓口で駅員さんに声をかける必要があるので、言葉の不安があるなら自動券売機がおすすめ。
画面で買いたいモノをタッチしてから、お金を入れましょう。いきなり券売機にお金を入れても、吸い込んでくれないので注意。
桃園MRTに乗車
改札を通り、エスカレーターかエレベーターで地下に降ります。
降りると、もうそこはホームです。
写真は、MRT車内から桃園空港第二ターミナル駅ホームの様子を撮影。

桃園MRTには普通車(各駅停車)と直達車(急行)がある
運行間隔
だいたい最大でも8分弱待てば、水色の車体「普通車(各駅停車)」か、紫色の車体「直達車(急行)」が来ます。交互に運行しています。
きちんと時刻表もあります。
停車駅

直達車(急行)利用の場合、桃園空港第二ターミナルが始発駅になるので(2026年に第三ターミナルが完成すれば、第三ターミナルが始発駅)座れる確率は高いです。
各駅停車は、空港より先の中壢区エリアが始発です。終点は直達車と同じく台北駅です。
桃園MRTは、中壢区方面にどんどん延伸予定で、2028年には台湾鉄道の中壢駅に乗り入れする予定です。中壢夜市もあるローカルエリアなので、延伸が楽しみです!
所要時間
桃園空港駅から台北駅までの所要時間は35分~53分。
桃園空港第1ターミナル | 桃園空港第2ターミナル | |
普通車(各駅) | 50分 | 53分 |
直達車(急行) | 35分 | 38分 |
普通車は停まる駅も多く、急行の通過待ちもするので、かなり遅く感じます。
空港駅から台北駅に向かうなら、待ってでも直達車(急行)に乗ることをおすすめします。
間違えて普通車に乗ってしまっても、途中の「A8・長庚醫院站」で、次に来る急行の待ち合わせをするので、急行に乗り換えればOK。
本数も多いので、直達車(急行)も普通車(各駅)も、そんなに混みません。(座れないことはある)
現地の方の通勤・通学にも利用される路線なので、朝夕の時間帯は多少混むかもしれません。
地上を走ることが多く、車窓からは、のどかな風景を楽しめます。
都心に近づくにつれ、変わっていく車窓を眺めているとあっという間に台北駅に着いてしまします。

直達車(急行)車内の様子

特急電車のように、二人がけの座席が並びます。
向かい合わせで四人がけの座席もありますが、一部です。
座席にスーツケースを持ち込むスペースはないので、座席に座る場合は、スーツケース置き場を利用しないとダメですね。
荷物から目を離すことになるので、あまり置きたくないんだけど、座りたいなら仕方ない。

一応、座席の下に、荷物は入れられると書いてありますが、スーツケースは難しいです。。
無線でスマホの充電ができるスペースもあります。
テーブルはあるけど、飲食禁止です。

直達車には、モニター画面があり、いろんな情報が表示されます。
次の停車駅の到着時間や、終点台北駅の到着時間、現在の走行時速などなど。見ていると、けっこうおもしろい。

他にも、こんな表示がピコピコしていたり、直達車(急行)は普通車(各駅停車)よりも、『特急エアポートライン』って感じの雰囲気でした。

普通車(各駅停車)車内の様子

普通車(各駅停車)は、シートが硬い一列タイプ。
直達車と同じように、スーツケース置き場もあるのですが、空いていれば、手元にスーツケースを置いておくことも可能です。
落ち着いた雰囲気です。通勤電車という感じ。
各駅停車の駅に下車する必要がない限り、途中急行待ちする「長庚醫院站」で急行に乗り換えた方が早く台北駅に着きます。
桃園MRTはFree Wi-Fiも良好

桃園空港MRTは、登録不要で30分間Free Wi-Fiを利用できます。
設定は簡単。

スマホの設定からWi-FiをONにして、出てきたネットワークから「TyMetro」を選びます。

「桃園捷運」の画面が現れるので、「Agree」をタップ。
→宣伝が出て来るので待つ。
→再びオレンジのボタンをタップ。
これだけで、もう、Wi-Fiつながります。なにも入力する必要ありません。簡単。
30分で切れますが、上の接続手順を再度行えば、またFree Wi-Fiに接続可能です。
ちなみに、上のネットワーク画面から分かる通り、台湾全土で提供されているFree Wi-Fiサービス「iTaiwan(愛台湾)」も、ばっちり入っていました。
台湾のMRTは、走行中でもネット環境が良いです!色々調べ物ができて便利。

子どもたちも、台湾着いて早々、MRT内でFreeWi-Fiをつなぎ、にゃんこ大戦争のネコ缶もらえて大喜び。。子連れには助かります。
乗車レポは以上です。
桃園MRT台北駅に到着!

空港から桃園MRTで台北駅に行くのは簡単ですが、台北駅で乗り換えて目的地に行く方が難しいと個人的には思います!
以下の記事も是非参考にしてください。
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